老後のお金を用意するのに良いみたいだけど、よくわかんないし…
個人年金保険について把握しておくと、将来の備えに役立ちます。
とくにリスクを抑えて安全にお金を蓄えたい方に、個人年金保険はおすすめ。
税金の控除が受けながら、着実にお金を準備できるからです。
このページでは個人年金保険のメリットや種類など、基本的な内容をお伝えします。
初心者の方でもサクッとわかるように解説するので、この機会にチェックしておきましょう!
- 個人年金とは、自分で備える私的年金のこと
- 個人年金の2大メリット
① 税金が優遇される
② 積み立てやすい - 個人年金のデメリットは途中で契約が切れると損すること
- 受取期間別で見る個人年金保険は、以下の3種類
① 確定年金
② 有期年金
③ 終身年金 - 受取額の観点でわけると個人年金保険は以下の2つにわけられる
① 定額個人年金保険
② 変額個人年金保険 - 保証期間がある個人年金保険は、以下の2種類
① 保証期間付終身年金
② 保証期間付有期年金
目次
「個人年金保険とは?」をわかりやすく解説
いまいちよくわかんないんだよな。
個人年金保険とは、自分で用意する年金のことです。
国民年金や厚生年金などの公的年金とは異なり、民間の保険会社に申し込む私的年金が個人年金保険。
契約開始から保険会社にお金を払い、60歳以降に年金として受け取ります。
個人年金保険は老後の収入が減少傾向にあり、今後の不安を減らしたい方に人気。
着実にお金を貯められるからです。
次の章では、「個人年金保険にはどんなメリット、デメリットがあるのか」について、ご紹介します!
さきに個人年金保険の種類についてチェックされたい方は、以下の章からごらんくださいね!
個人年金保険のメリット・デメリット一覧表
悪いところも含めて、ざっくり把握したいな。
そんなあなたは以下の一覧表で、個人年金保険のメリットとデメリットをサラッと把握しておきましょう!
個人年金保険のメリット・デメリット一覧表
[table “20” not found /]上記の特徴について、わかりやすく解説しますね!
個人年金保険の2大メリットとは?
でも、具体的なイメージがわきづらいな…。
個人年金保険のメリットは、手堅くお得にお金を貯められること。
以下の2つの魅力について、わかりやすくお伝えしますね!
- 税金が優遇される
- 積み立てやすい
メリット① 税金が優遇される
個人年金保険として払ったお金は、税金の控除対象となります。
適用される控除は、以下のどちらか。
- 個人年金保険料控除
- 一般生命保険料控除
個人年金保険料控除と一般生命保険料控除の主な違いは、以下の表をご覧ください!
個人年金保険料控除と一般生命保険料控除の違い
個人年金保険料控除 | 一般生命保険料控除 | |
---|---|---|
年金を受け取る人 | ・保険料の支払人 ・保険料支払人の配偶者 |
・保険料の支払人 ・保険料支払人の家族 |
年金を受け取る条件 | ・所定の年齢に達したとき ・加入者に重度の障害が生じた場合 |
・所定の年齢に達したとき ・生存、死亡のいずれかが契約条件に該当したとき |
支払条件 | 10年以上の支払い | 5年以上の支払い |
具体例 | 税制適格特約付き個人年金保険 | 変額個人年金保険 |
状況によって、どちらの控除を受けられるのかが異なるので、わかりやすく解説しますね!
個人年金保険料控除
個人年金保険料控除とは、所得税と住民税を安くするための制度です。
所得から差し引いたあとに税額を計算するので、所得控除ともいわれます。
個人年金保険料控除は、生命保険や養老保険などとは別枠として控除されることがメリット。
そんな方は、個人年金保険料控除を活用すると良いでしょう!
ただし、個人年金保険料控除を受けるためには、以下の条件をすべて満たさなければいけません。
- 年金を受け取る人が契約者、またはその配偶者どちらか
- 被保険者と年金を受け取る人が同じ
- 保険料の支払期間が10年以上
- 年金を受け取る時期が60歳以降で、なおかつ10年以上の受取期間がある(年金の種類が確定年金や有期年金の場合のみ)
- 個人年金保険税制適格特約が付与できる保険であること
上記の条件を満たさない個人年金保険でも、税金の控除は受けられます。
次は、一般生命保険料控除についてご紹介しますね!
一般生命保険料控除
一般生命保険料控除とは、生存や死亡に関する保険料を所得から差し引く制度です。
個人年金保険料控除と同じく、所得税や住民税が安くなります。
一般生命保険料控除の対象は変額個人年金保険や生命保険、養老保険など。
保険金の受取人が、以下のいずれかに当てはまる場合に適用されます。
- 契約者
- 配偶者
- 6親等以内の血族
- 3親等以内の姻族
ただし、契約期間が5年未満の貯蓄保険、団体信用生命保険などは対象外となる点には注意が必要です。
なお、変額個人年金保険については、後ほど詳しくお伝えします。
さきにチェックされたい方は、以下のボタンを押してくださいね!
メリット② 積み立てやすい
個人年金保険のメリットは、積み立てやすいことにあります。
先々のために貯金しておきたいんだけどな。
こういった方に個人年金保険はおすすめ。
毎月一定額を支払う状況を整えることで、確実に積み立てられます。
口座振替を使えば自動的に引き落としてくれるので、年金の積み立てを徹底しやすいでしょう。
個人年金保険のデメリット
個人年金保険のデメリットは、支払いが終わるまでにトラブルが起こると損してしまうこと。
途中解約や保険会社の破綻など、当初の予定が崩れると元本割れする可能性が高まります。
このように支払ったお金よりも、返ってくるお金が少なくなることが個人年金保険のデメリット。
ですがこれらのリスクは、株式投資やFXなどに比べると軽いといえるでしょう。
株式投資などは成功すれば大きな利益を得られますが、失敗すれば投資金額をすべて失います。
場合によっては投資金額以上の損失を抱えることも…。
そのため、安定志向の方や投資に興味のない方には個人年金保険がおすすめです!
【受取期間別】個人年金保険の特徴とは?
そんな方は、受取期間で分類してみると良いかもしれません。
頭のなかが整理されて、個人年金保険への理解を深められるでしょう。
個人年金保険は、受取期間によって3タイプにわけられます。
以下に3種類の特徴をまとめました。
受取期間で見る個人年金保険ごとの特徴
確定年金 | 有期年金 | 終身年金 | |
---|---|---|---|
受取期間 | ・固定 ※5年、10年が一般的 |
・固定 ※10年、15年が一般的 |
なし |
受取条件 | ・契約者の生死問わず | 契約者生存中のみ ※保証付きの商品もあり |
・契約者生存中のみ ※保証付きの商品もあり |
上記3つの個人年金保険について、わかりやすく解説しますね。
① 確定年金
確定年金とは、あらかじめ決められた期間のみ受け取れる年金のことです。
こういった場合には、60歳から5年間の確定年金に入ることで備えられるんです!
確定年金は契約者が死亡した場合でも、遺族が残っている年金を受け取れます。
② 有期年金
有期年金とは、確定年金と同じく、所定の期間に受け取れる年金のこと。
確定年金との違いは、契約者が死亡した場合に、残りの保険料を遺族が受け取れない点です。
そのため、支払った保険料よりも受取額が少なくなるケースがあるので注意が必要。
その一方で、料金が割安になることが多いとされています。
そんな方には有期年金がおすすめです。
有期年金のなかには、保証が付いているタイプもあります。
契約者が死亡したときに遺族が受け取れるケースがあることもおさえておきましょう!
保証付有期年金については以下の章でお伝えしているので、気になる方は以下のボタンからどうぞ!
③ 終身年金
終身年金とは、契約者が死亡するまで受け取れる年金のことです。
契約者が長生きすれば多くの年金をもらえますが、早く亡くなれば損することもあります。
終身年金についても保証ありのタイプがあるので、選ぶ際には要チェックです!
【受取額別】個人年金保険の特徴とは?
年金の受取額から見た場合、個人年金保険は定額型と変動型の2つにわけられます。
主な違いについてもまとめましたので、以下の表をご覧ください。
受取額で見る個人年金保険ごとの特徴
定額個人年金保険 | 変額個人年金保険 | |
---|---|---|
受取額 | 固定 | 変動 |
最低保証額 | あり | なし |
メリット | ・受取額が決まってるので、将来設計がしやすい ・個人年金保険料控除に該当すれば、税金面で優遇される |
・運用益が増えるほど受取額が増える ・インフレに強い |
デメリット | ・インフレ時には実質的な受取額が少なくなってしまう | ・運用がうまくいかないと元本割れのリスクがある ・運用手数料が発生する |
主な支払方法 | 月払い、年払いなど | 一括 |
① 定額個人年金保険
定額個人年金保険とは、将来の受取額が決まっている年金のことです。
老後の生活設計が立てやすく、税金面で有利になりやすいことがメリット。
その一方でインフレに弱いというデメリットも。
将来的に物価があがり、お金の価値が下がれば、実質的には損してしまうケースもある点には要注意。
② 変額個人年金保険
変額個人年金保険とは、支払った保険料の運用実績によって受取額が変わるタイプのこと。
インフレに強く、うまく運用できれば受取額を増やせる点がメリット。
ですが、運用に失敗すれば損してしまうケースもあるので注意が必要。
変額個人年金保険を運用する際には手数料が発生することも把握しておきましょう。
【保証期間有】個人年金保険の特徴とは?
そんな方には、保証期間ありの個人年金保険がおすすめ。
保証期間がついている個人年金保険は、契約者が死亡しても遺族に年金分が支払われることがメリット。
その一方で保証期間をつけている分、支払金額が高くつく傾向が。
保証期間付きの個人年金保険には終身年金と有期年金があり、それぞれの特徴は以下となります!
保証期間ありで見る個人年金保険ごとの特徴
保証期間付終身年金 | 保証期間付有期年金 | |
---|---|---|
メリット | 契約者が長生きするほど受取額で得をする | 保証期間を過ぎて生存していた場合に、受取額が有利になる |
デメリット | 保険料が割高 |
これらの2つの特徴を見ていきましょう!
① 保証期間付終身年金
保証期間が付いている終身年金保険は、契約者が早く亡くなっても遺族に年金相当額が支払われることがメリット。
終身年金のメリットである、長生きするほど受取額が増える点も兼ね備えています。
でも事故とか、万一のこともあるしな…。
保証期間付終身年金は、こういった方におすすめです!
ただしその分、保険料が高くなるケースが多いこともおさえておきましょう!
② 保証期間付有期年金
保証期間付有期年金は、保証期間を超えたところから受取額が有利になることがメリット。
これは保証期間を過ぎたあとに契約者が死亡すると、遺族が年金を受け取れなくなってしまうため。
申込者はこういったリスクを背負っているため、長生きすればその分、受取額が増えるというメリットがあるんです!
こういった方に保証期間付有期年金はおすすめです!
【まとめ】個人年金保険のメリットを活用して賢く老後に備えよう!
最後に「個人年金とは?」について、まとめておきますね!
- 個人年金とは、自分で備える私的年金のこと
- 個人年金の2大メリット
① 税金が優遇される
② 積み立てやすい - 個人年金のデメリットは途中で契約が切れると損すること
- 受取期間別で見る個人年金保険は、以下の3種類
① 確定年金
② 有期年金
③ 終身年金 - 受取額の観点でわけると個人年金保険は以下の2つにわけられる
① 定額個人年金保険
② 変額個人年金保険 - 保証期間がある個人年金保険は、以下の2種類
① 保証期間付終身年金
② 保証期間付有期年金
個人年金保険は安全で積み立てやすいことがメリット。
老後の資金に不安な人や、リスクを最小限に抑えながらお金を準備したい人におすすめです。
ですが、途中で契約が切れると損する可能性が高いことには注意が必要。
また、個人年金保険のなかにも、とくに安全性が高いものや、受取金額の増加に期待できるものもあります。
今回お伝えした個人年金保険の特徴をおさえて、あなたにピッタリの備えに取り組んでくださいね!
そんなあなたは以下のページもチェックしておきましょう!