近年、がんについてテレビやネットで目にする機会が格段に増えました。
しかし、保険の種類や内容、そもそもがんの罹患率についても知らないことが多いのではないでしょうか。
まずは、癌保険について知ることから始めましょう。
- 癌保険は、それぞれの生活スタイルや年齢に合わせて最適な物を選ぶことが大切!
- 間違った癌保険を選ぶことで、同じ内容なのに割高な保険料を支払うことになってしまう可能性も!
- 癌になる人は、男女ともに2人に1人の確率!
目次
がん保険の種類をまず先におさらい
がん保険は、生命保険の一種であり、保障が適応される期間や保険料の支払い方法の違いなどでタイプが分けられます。
どれくらいの期間を保障されるのか、どのように保険料を支払うのかをまずは知っておくといいでしょう。
今後のライフスタイルを考えながら、保険やその種類を見てみるとがん保険が分かりやすくなりますよ。
終身タイプ
メリット
終身タイプとは、保険期間が一生涯とされているものです。
また支払い料金は一定で、毎回同じ金額を支払うため経済的に見通しが立てられて安心です。
支払いについては、終身払いと短期払いがあり、短期払いで60歳や70歳で保険料を支払い切る方法もあります。
現役の内に保険料を支払い終わり、保障の続く老後をのんびり過ごすなどの使い方ができます。
長寿時代の昨今において、一生涯保障されるということは最大のメリットとなるでしょう。
デメリット
契約すぐの若い時で保険料を比較すると、割高になる点はデメリットです。
子どもの教育費などで支払いが多くなる時期や病気になりにくい時期の保険料を抑えたい場合は、終身タイプではない方がいいでしょう。
また、もし途中解約する場合、今まで支払った保険料が全て返ってくるとは限りません。
今後、がん以外の新たな病気が流行する可能性やより良い保険が誕生する可能性があるので、しっかりと考えてから決めるようにしましょう。
定期タイプ
メリット
最大のメリットは、この更新の時期に保険の見直しができるということです。
ライフスタイルや時代に合わせて、より良い保険やその時期に必要な保険に変更することができます。
また、若い時期の保険料は安い傾向にあります。
支出の多い時期の保険料は抑えるなどして、子どもの将来や老後の資金にあてることができます。
活用の幅が広いのが定期タイプのメリットです。
デメリット
定期タイプは文字通り、保障が定期となり保障がない時期ができてしまいます。
多くの場合は自動更新できますが、保険の見直しで解約をしてそのまま…なんてことが起こらないように注意しましょう。
また、年齢が上がるにつれて保険料も上がることがデメリットかもしれません。
働けなくなった時期に高額な保険料を支払わなければいけない可能性があります。
老後資金や医療費をどれくらい貯蓄しておくかも予め考えておくといいでしょう。
がん保険のおすすめランキングTOP5
がん保険の種類について、少しイメージができたと思います。
しかし、保険会社が増えるだけでなく、最近は保険の取り扱いも増加してきています。
第1位 アクサダイレクトのがん終身
- 大手保険会社の安心感!
- 入院給付金で差額ベッド代を削減できる
- 特約を一括で選べる
- 女性がん入院給付金がある
アクサダイレクトは、フランスに拠点を置く保険および資産運用分野の日本法人です。
がん終身保険の特徴は、入院給付金の金額を自分で決め、月額料金の支払いを減らすことができるところです。
入院期間は短くなりベッドや食事などの費用は減ってきているため、入院費が削減できるところに目をつけた訳ですね。
特約は、手術給付金、先進医療給付金などを選ぶことができ、オプションに詳しくなくても簡単に安心を揃えることができます。
また女性特有の癌で給付金が受け取れる特約もあり、料金やオプションを工夫すれば幅広い利用ができそうです。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 596円 | 530円 |
30代 | 855円 | 720円 |
40代 | 1,275円 | 955円 |
50代 | 1,930円 | 1,225円 |
第2位 がん保険ダブルエール
- 3つの段階を給付金でサポート
- 治療が始まると回数無制限で毎月10万円が受け取れる
- 収入が減少した時の保障がある
- 定期的な給付金で長期治療でも安心
がんを患った際にかかる費用を3段階でサポートしてくれます。
その3段階とは、診断を受けた時、治療を受けた時、治療で収入が減少した時です。
どの段階まで給付金を受け取るかでプランが異なります。
がんの治療を受けた時は、手術や治療を受けた月ごとに回数無制限で月額10万円が受け取れます。
また、収入が減少した際は、癌と診断された翌年から生存している間は1年に1回、最大5回まで給付金がもらえます。
段階的に給付金が受け取れるため、安心して長期の治療に挑めますね。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 895円 | 1,104円 |
30代 | 1,209円 | 1,437円 |
40代 | 1,735円 | 1,798円 |
50代 | 2,661円 | 2,110円 |
第3位 終身ガン治療保険プレミアムZ
- 治療スタイルに合わせて組み合わせできる
- 通院がなくても給付金が受け取れる
- さまざまな治療に合わせた特約が揃っている
- 診断後のストレス性疾患にも対応
終身ガン治療保険プレミアムZは、現代の治療スタイルに合わせた商品です。
通院がなくても医師から抗がん剤服用の処方があれば、給付金が受け取れるという斬新さがあります。
また、ホルモン剤治療やガン緩和療養など様々な治療法に合わせた特約が揃っています。
さらに「ガン診断後ストレス性疾病給付金」というものがあり、所定のストレス性疾病診断があると1回限り最大20万円を受け取れます。
精神的にも苦痛を伴うため、細かな保障があると安心できますね。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 1,165円 | 1,295円 |
30代 | 1,605円 | 1,710円 |
40代 | 2,335円 | 2,200円 |
50代 | 3,640円 | 2,630円 |
第4位 アクサダイレクトのがん定期
- 10年更新で以降は自動更新ができる
- 分かりやすい2種類のプラン
- 手厚い保障で一定期間を治療に専念できる
- 退院後療養給付金が期間内は無制限
がん終身と同様に、無駄なオプションは少なく、シンプルな内容です。
プランは2種類で、基本保障のみか、基本保障と特約を揃えるかとなっています。
がん定期では女性にやや不利で、女性特有の癌保障は無く、契約可能年齢は20歳~49歳までです。
女性の場合、癌が発症しやすい30代後半~40代でがん定期に加入し、10年を過ごしてもいいかもしれませんね。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 520円 | 520円 |
30代 | 650円 | 650円 |
40代 | 970円 | 970円 |
50代 | 1,780円 | – |
第5位 楽天生命スーパーがん保険
- 光免疫療法も給付の対象
- 幅広い治療も料金内に
- 分かりやすいプラン内容
- 治療に対する保障が基本
楽天生命スーパーがん保険は新しい治療法を受け入れて、常に進化をしている保険です。
2021年1月より、頭頸部のがんへの新しい治療法(光免疫療法)が給付の対象となりました。
プランは2種類あり、基本プランにはがん治療に対する給付金が、安心プランでは治療に加えて診断や入院の給付金があります。
他社の多くは、診断や入院の給付がベーシックプランで組まれていますが、楽天生命は治療に対する保障が基本という姿勢が見られます。
治療法の多様化が進む現代でも、変化に合わせて対応してくれると期待できますね。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 1,100円 | 1,200円 |
30代 | 1,370円 | 1,540円 |
40代 | 1,810円 | 1,980円 |
50代 | 3,490円 | 2,520円 |
がん保険は必要?がんになる確率とは
近年、がん罹患者は増えてきていると聞きますが、そもそも癌になる確率ってどれくらいでしょうか。
その確率や原因によっては、癌専門の保険に入らなくてもいいのでは?と思いますよね。
ここからは、がんになる確率やかかりやすいがんの種類についてお伝えします。
がん保険を決める前に、確認してみてください。
- 男女別の癌になる確率
- 男女別かかりやすい癌の種類
- がんの死亡率
男女別のがんになる確率
国立がん研究センターが2017年のデータより、日本人が一生のうちに癌と診断される確率を公表しています。
男性は65.5%(2人に1人)、女性は50.2%(2人に1人)となっています。
男女の確率を比較すると、男性がやや高いです。
この差は、生活習慣や健康に対する意識・行動の違いと言われています。
しかし、どちらも2人に1人は癌と言われていることになりますね。
生活習慣を見直し、規則正しく暮らすことが健康の第一歩となるでしょう。
男女別かかりやすいがんの種類
次に、男女別でかかりやすい癌の種類、罹患数の順位をご紹介します。
男性は、1位前立腺、2位胃、3位大腸、4位肺、5位肝臓です。
女性は、1位乳房、2位大腸、3位肺、4位胃、5位子宮です。
2018年のデータですが、どちらの1位も性別特有のがんとなっています。
その他は、大腸・胃・肺など生活習慣に関わっていそうです。
今までがん保険のオススメを上げていましたが、性別を意識した内容のプランがあるかで保険を選ぶこともポイントになりますね。
がんの死亡率
次はがんの死亡率についてです。
2019年のデータによると、日本人が癌で死亡する確率は、男女で大きな差がありました。
男性は26.7%(4人に1人)、女性は17.8%(6人に1人)です。
この差は、罹患率と同様に健康への意識や生活習慣の違いが大きいそうです。
しかし、罹患率では2人に1人であったが、死亡率は4~6人に1人となっています。
この違いは、医療の発展により癌が予防、治療ができる病気となったためでしょう。
保険についても、ライフスタイルや時世に合わせて長期的に検討することがいいですね。
人気のがん保険の特徴とは?
2人に1人の割合で癌に罹患している現状で、保険に入っておいた方がいいのでは…と思っていますよね。
しかし、保険会社やプランが多すぎて、どこを選べば良いのか分からない方がいるはずです。
ここからは、人気がある癌保険の特徴について解説していきます。
- 終身タイプ
- 保険料が安くてお得
- 実損払いの保険
- 特約が充実している
終身タイプのがん保険
人気なのは、やはり終身タイプです。
癌の発症率は、男性では50代、女性では30代以降で増加し、80~90代になっても増加し続け落ち着くことはありません。
また、癌は転移や再発がある病気のため、いつ・どの部位にがんが発生するか予想が難しいです。
そのため、定年時期などで満期になる契約ではなく、生涯を保障する終身タイプが主流となっています。
高齢になってからでは保険料が高くなるため、若い内から終身タイプを決める方が多いです。
保険料が安くてお得
終身タイプの医療保険の相場は、月額10,000円前後です。
一方、終身タイプの相場は、年齢にもよりますが、概ね2,000円前後となっています。
医療保険は幅広いケガや入院に対して給付金が受け取れるため、やや高値となっています。
また、医療保険でもがん保障特約がある場合がありますが、がん保険と比較すると保障は薄いです。
ライフスタイルや年齢に合わせて、がん保険に絞って加入する、もしくはがん保険を追加するなどした方がお得に活用できるでしょう。
実損払いのがん保険
みなさんは実損払いのがん保険があることをご存じですか?
定額払いとの違いは、実際にかかった費用を確実に保障してくれるという点です。
例えば、定額払いを利用し、入院費1日5,000円で契約した場合、実際は1日1万円の入院が7日間続き全額7万円がかかった時、保険会社からは契約時の1日5,000円×7日間の35,000円の支払いしかありません。
定額払いでは前払いをしているようなものなので少なく預けていれば、少なく返ってくるリスクがあります。
プラスもマイナスも出ないが確実にかかった費用分が支払われる実損払いは、実は人気があります。
特約が充実している
がん保険の多くは基本的に、入院給付金と診断給付金がついています。
オプションとして追加する保障を特約と言いますが、近年では癌の治療の種類が増えているため、特約も様々な内容が出てきました。
転移や再発があり長期的に治療をしていく病気だからこそ、充実した特約がある保険が人気です。
がん保険を選ぶ際の注意点・選び方
がん保険を安さやお得感、「加入者が多いところなら安心」といった理由だけで選ぶことは要注意です。
いざとなった時に影響が出たり、自分のライフスタイルに合わず解約することになったりし兼ねません。
がん保険を選ぶ際の注意点を、以下でご紹介します。
保険と自分の生活をよく知ることが大切なので、最後まで読んでみてくださいね。
- 保険料だけで保険を選ばない
- 女性には女性の疾患に特化した保険がおすすめ!
- ボーナス付き保険は注意
保険料だけでがん保険を選ばない
がん保険を選ぶ際に、「とにかく保険料は安いところがいい!」または「支払いの高い方が保障は揃っているはず!」と、料金だけで判断していませんか?
確かに、月々の支払いは安い方がいいし、保障は揃っている方がいいですが、本当にそうでしょうか。
癌という病気は様々な部位で発症し、それに合わせて治療も多様化してきています。
料金だけで保険を選ぶことは、時代に合っていません。
まずは癌という病気を知り、自分のライフスタイルや年齢と照らし合わせて検討・選択することがベストだと思います。
女性には女性の疾患に特化した保険がおすすめ!
かかりやすいがんの種類1位は、男性は前立腺、女性は乳房と、どちらも性別特有の癌でした。
男性特有の癌は前立腺のみですが、女性特有のがんは実は7種類あるとされています。
その分だけ、男性よりも癌への保障が必要かもしれません。がん保険でも女性に対するケアを中心にしたプランが出ています。
男性よりも生活習慣病は少ないと言われている女性ですので、医療保険は少なく、女性がん保険を厚くするのも賢いですね。
ボーナス付き保険は注意
ボーナス付き保険には主に2種類の給付金があり、生存給付金と無事故給付金です。
生存給付金とは生きていれば必ずもらえる給付金で、無事故給付金とは決まった期間で給付金請求がなかった場合にもらえる給付金です。
このどちらも、実は自分で多めに支払ったお金が返ってきている状態なのです。
返金されるタイミングで給付金が活用できるのであれば、積み立てのように保険会社にお金を預けておくという手段もあります。
毎日や数年後のお金の使い方を考えた上で、ボーナス付き保険は選ぶようにしましょう。
【厳選】がん保険のおすすめランキングまとめ
癌について耳にする機会が増え、身近な病気になってきたと感じ、がん保険の加入を検討される方がいると思います。
しかし、癌の種類や治療法は様々で、それを全て網羅している保険はなかなか見つかりません。
がん保険の使い方としては、自分の貯蓄では補えない部分を保険でカバーする使い方が賢明だと思います。
ご紹介してきた内容のように、まずは癌を知ること、保険を知ることから始めると保険について分かってくるはずです。
そして、最後は自分のライフスタイルに合った保険を選ぶことが一番重要になるでしょう。