ビットコイン(BTC)は今後どうなるの?
ビットコイン(BTC)の価格が上がるポイントが知りたい!
今年に入り過去最高値を記録したビットコイン。
しかし直近では反転して価格が下がり続けています。
この記事では現在のビットコイン価格と過去の価格をチャートで確認し、参考にすることで今後のビットコイン価格の予測に役立てていただきます。
そして今後のビットコインの見通しについて、強い影響を与えそうないくつかのキーワードをもとに解説していきます。
- ビットコインは、仮想通貨の中でも圧倒的知名度と取引量を誇っている。
- エルサルバドルでは、ビットコインが世界で初めて法定通貨として認められた!
- 今後、ビットコインの価格が上がる可能性は大いにあり!おすすめの取引所は、「Coincheck(コインチェック !)」
目次
ビットコイン(BTC)の現在の価格をチャートで確認
ビットコインの現在の価格をチャートで見てみましょう。
今年4月に60,000ドル超えの高値のピークを迎えたビットコインは、ここ数ヶ月ダラダラと価格を下げ続け、直近ではついに30,000ドルを割って29,000ドル台まで下落しました。
そこから少し持ち直しましたが、現在も30,000ドル近辺で推移しています。
日本円になおすと350万円あたりです。
なんと3ヶ月ほどで実に50%の下落を見せています。
ここからさらなる下落を見せるのか、それとも持ち直して再び上げていくのか、注視していきたいところです。
ビットコイン(BTC)の過去の価格
ビットコインの今後を占ううえで、まず第一に参考にすべきは過去の価格推移ではないでしょうか。
ここからはビットコインの過去の価格を振り返っていきましょう。
2017年から2021年までをそれぞれ詳しく見ていきます。
- 2017年の価格
- 2018年の価格
- 2020年の価格
- 2021年上半期の価格
2017年の価格
2017年はいわゆるビットコインバブルと呼ばれた1年でした。
当時のテレビやネットニュースでもバブルを懸念するニュースが度々報道されていましたので、記憶されている方も多いのではないでしょうか。
それまで仮想通貨はもとより株式投資や債券といった投資関連の話題に興味のなかった人たちの間でも、ビットコインや仮想通貨といったワードが広く知名度を上げていった年です。
1月に100,000円台だった価格がほぼ右肩上がりで12月には2,000,000円超えし、実に1年間で20倍という急成長を遂げた1年でした。
2018年の価格
2018年は前年の急成長から反転、ビットコインにとって停滞の1年となりました。
前年12月の下落からそのまま下がり続け、そのまま価格基準を上げることなく「下げの一年」となりました。
この原因としてはおそらく2018年1月26日、コインチェックで起きたネムの通貨流出事件が考えられます。
結果的に5億2,300万ネム、当時のレートで約580億円が不正に流出することになったこの事件は、世界的にもビットコインをはじめとした仮想通貨全体の大幅なイメージダウンを招くことになってしまいました。
コインチェックはその後マネックスグループの参加となり、現在ではセキュリティレベルを格段にアップさせています。
2018年は機関投資家の参入も薄く、一年を通してビットコインがまさに冬の時代だったといえます。
2020年の価格
2020年は5月のビットコイン半減期以降、価格は順調に右肩上がりでチャートを刻んで来ました。
価格が大きく上昇した要因にはビットコイン半減期と、コロナ対策としての景気刺激策が挙げられます。
半減期はこれまでも価格に強い影響を与えてきており、2020年の半減期においても5月に半減期を迎えたあとから年末にかけてグングンと価格を押し上げています。
もう一つの要因として挙げられる景気刺激策では、大規模な金融緩和によって市場に溢れたお金がビットコインに流れてきたことが推測できます。
このことは全世界的な株価の高騰とも共通しており、マクロ経済の状態が非常に良いことを表しています。
2021年上半期の価格
2021年の上半期のチャートです。
年初から大きな上げと小さな下げを繰り返しながら価格を底上げし続け、4月には日本円にして680万円を超え、700万円を目前というところまで上げました。
しかしその後5月に入ってからは下降を続けており、現在でも未だ下落トレンドを抜け出せずにいます。
この要因にはイーロン・マスク氏率いるテスラ社のビットコイン決済の停止や、中国におけるビットコインマイニングの禁止などのニュースが考えられます。
ただし2021年上半期だけに絞ってチャートを見れば価格は下落トレンドですが、もっと長期的にチャートをみればまだまだ上昇トレンドの中の調整、一服にすぎないという見方もできます。
ビットコイン(BTC)の今後の見通し
ビットコインの今後の見通しについて、私たちはどのように捉えていけばよいのでしょうか。
今後の見通しためのヒントになりそうなキーワードをいくつか集めてみました。
- ビットコインの半減期
- 4年ぶりの大型アップデート「Taproot」
- 法定通貨として認められる
- ライトニングネットワーク(LN)の実装
- ビットコイン決済の普及
ビットコインの半減期
ビットコインの半減期とは、ビットコインをマイニングする際のマイニング報酬が半減する時期のことで、過去4年に1回の周期で実施されてきました。
マイニング報酬を半減する目的は新規マイニングを抑え、ビットコインの発行量を管理することです。
制限なくマイニングが進めばコインの希少性が保証されなくなってしまうため、ビットコインの価値を安定させるために半減期を設けています。
ビットコインの半減期は全体で33回とされており、33回目は現在の理論上では2140年頃になると考えられています。
最初の半減期では価格は90倍、二度目の半減期では30倍上昇しました。
回数を重ねるごとにその影響は弱まりつつあるとはいえ、過去の半減期の前後には必ず大きな価格変動が起きているため、次回の半減期にも十分に注意が必要です。
4年ぶりの大型アップデート「Taproot」
Taprootはプライバシーの向上やネットワークのスケーラビリティなどが期待できるアップデートで、2021年11月15日ころに実装される見通しです。
昨年10月、ネットワークにおける基盤となるソフトウェア「BitcoinCore」に統合され、実現に大きく近づいたことがわかっています。
Taprootは速度の大幅な向上をはじめとして、ビットコインネットワークの機能向上に期待の高いアップデートです。
アップデート後には価格に影響を及ぼす可能性が高く、引き続きニュースには敏感になっておいたほうが良いでしょう。
法定通貨として認められる
2021年6月8日、中米の小国エルサルバドルにてビットコイン法という法律が制定され、6月8日を起点とした90日後に、ビットコインを法定通貨とした流通が開始されることが決まりました。
これにより史上初、世界で初めてビットコインが法定通貨となる日が目前に迫っています。
法定通貨となった後は、エルサルバドル国内のすべての経済主体はビットコインでの支払いが可能となります。
エルサルバドルは人口616万人の小国で経済は非常に脆弱で、産業がほとんどなく、GDPの約20%が海外からの送金によって成り立っているのが現状ですが、自国通貨のコロン、そしてアメリカドルに次ぐ第三の法定通貨としてビットコインを取り扱うことを決めました。
ライトニングネットワーク(LN)の実装
ライトニングネットワークの説明はどうしても専門用語が多く難しくなりがちなので、ごく簡単に解説します。
通常仮想通貨の取引にはブロックチェーン上に都度取引データを記録しなければならず、そのため手数料が発生し、コストと時間がかかることでこれまで一部を除いて日常的な買い物などに取り入れられることがありませんでした。
ライトニングネットワークの実装により、都度取引データを記録するのではなく、取引の前後データのみを書き込むことで、時間とコストを大幅に削減することができ、より日常的にビットコインのやりとりができることが期待されています。
そしてそれまでは10円や100円などの小さな単位での取引では手数料の方が多くかかっていたものが、実装後は1円にも満たない額の取引も可能になると言われており、ここに大きな価格変動の予感を感じます。
ビットコイン決済の普及
ビットコインを利用した決済が可能な事業者は近年増えて続けており、通信販売サイトのみならず実店舗でも普及が広まっています。
ビットコインでの決済には価格変動のリスクは当然ありますが、これまで通常の買い物の際などに大きな弊害であった決済にかかる時間や手数料といったコストがライトニングネットワークによって改善されれば、より普及が広まり、ビットコインに新たに参入する方も増えることが予想されます。
電子マネーのように手軽で安全に利用できるようになれば、再びビットコインの価格を押し上げるきっかけになるかもしれません。
ビットコイン(BTC)の今後の価格予想
今後のビットコインの価格予想の参考になりそうなトピックをご紹介します。
業界で常に注目を集めてきたノボグラーツ氏とトム・リー氏、そしてジェネシス・マイニングについて取り上げます。
- ノボグラーツ氏
- ジェネシス・マイニング
- トム・リー氏
ノボグラーツ氏
仮想通貨をはじめとしたデジタル資産に特化した投資会社ギャラクシー・デジタルの創業者兼CEOであるマイケル・ノボグラーツ氏は、過去に世界的に有名な投資会社フォートレスでヘッジファンドマネージャーを努めていた人物です。
ノボグラーツ氏は直近の1年ほどで、これまで個人投資家のシェアの多かった仮想通貨業界に、多くの機関投資家が参入してきていると述べています。
アメリカではヘッジファンドのみならず、大手の保険会社も長期保有資産としてビットコインを購入しており、あらゆる機関投資家がビットコイン投資を始めているとも伝えています。
ノボグラーツ氏としてはこの大きな動きは今後もさらに勢いを増し、ビットコイン市場のさらなる拡大を期待できるとの見解を示しています。
ジェネシス・マイニング
ジェネシス・マイニングは2013年に設立されたクラウドマイニング会社で、マイニングをしたい人が同社のクラウドを使用することで、特別な機材を揃えることなくマイニングできるサービスを提供しています。
経営の透明性と安全性が高く評価されており、現在世界100カ国以上、200万人を超える顧客にクラウドマイニングを提供しています。
ジェネシス・マイニングは2020年11月に全米の仮想通貨トレーダー1000人を対象にアンケートを実施し、調査結果を「ビットコイン投資家予測2020」にまとめました。
回答者の半数以上が今後5年〜10年でビットコインが金や不動産、株式といった伝統的な資産に勝ると考えており、さらに回答者の65%は今後も価格は上昇し続けると答えています。
トム・リー氏
仮想通貨に詳しいアナリストとして著名なファンドストラット代表のトム・リー氏。
過去2019年のインタビューでリー氏は「仮想通貨の冬の時代は終わった。ビットコインの最高値更新は2020年頃になる」と予測し、実際にその予測を見事に的中させています。
リー氏は2020年末のインタビューで2020年に引き続き2021年もビットコインは価格を上げると予測しましたが、これも予測どおり2021年に入り実際に60,000ドルを超える最高値を記録しました。
リー氏は続けて、「ビットコインはリスクオンの資産なので、株価が調整局面に入ればビットコインは下落するだろう」とも予測しています。
ビットコイン(BTC)が購入できる取引所3選
ここまでビットコインの過去のチャートの解説と、今後の見通し、価格予想について解説してきました。
ここからはビットコインを購入できる取引所をご紹介します。
今回は国内の会社を3社ご紹介します。
- コインチェック
- GMOコイン
- bitFlyer(ビットフライヤー)
コインチェック
はじめにご紹介するのは仮想通貨業界国内最大手のコインチェックです。
現在仮想通貨取引アプリのダウンロード数が国内ナンバーワンで、取り扱い通貨数16種類もナンバーワンです。
取引所の取引手数料が無料のため、コストをおさえてビットコイン投資をはじめることができます。
操作性の高いスマホアプリが人気で、わかりやすい操作ボタンの配置や見やすいチャートなど、初心者でも簡単に操作できるアプリです。
貸仮想通貨サービスを利用してコインチェックに一定期間ビットコインを貸し出すことで、ビットコインの返済時には利息をもらうこともできます。
またコインチェックでは電気料金決済サービスのコインチェックでんきを展開しており、電気代をビットコインで支払うプランと、利用に応じてビットコインを付与されるプランがあります。
GMOコイン
続いてご紹介するのはGMOコインです。
2021年オリコン顧客満足度ナンバーワンのGMOコイン。
高価と思われがちな仮想通貨ですが、GMOコインでは1,000円未満でも購入が可能で、ビットコインは7月23日現在の価格であれば190円から購入が可能です。
口座開設手数料、即時入金手数料、出金手数料などの各種手数料が無料のため、初めての方でも安心して投資をはじめることができます。
GMOコインでも貸暗号資産のサービスを行っているので、ビットコインを貸し出せば利息を受け取ることができます。
初心者から上級者まで取引スタイルに合わせてモード切り替えができる高機能取引ツールのアプリも人気です。
bitFlyer(ビットフライヤー)
最後にご紹介するのはビットフライヤーです。
5年連続ビットコイン取引量国内ナンバーワンのビットフライヤー。
ビットフライヤーではアカウント作成手数料、ビットコインFX取引手数料などの各種手数料が無料で取引できます。
ビットコインのみならずリップルやモナコインなど人気の13種類の仮想通貨を100円という少額から売買することができます。
ビットフライヤーはセキュリティの強固さが有名で、世界140の仮想通貨取引所を対象に調査されたSqreen社調べで、仮想通貨取引所対象セキュリティ調査世界ナンバーワンと認定されています。
現在も顧客の資産をビットフライヤーの資産と明確に分別し、インターネットと完全に切り離されたセキュリティレベルの高いコールドウォレットで100%保管されています。
今後ビットコイン(BTC)が急落する可能性は?
今後ビットコインが急落する可能性についてを考察していきます。
ビットコインは現状はあくまでリスクオンの資産であり、資金に余裕のある投資家が値上がりを期待して投資する対象という性格が強いです。
今後コロナ禍が落ち着き、金融の引き締めが始まると、ボラティリティの大きなビットコインは価格が急落する可能性が十分に考えられます。
価格が下がれば当然マイニングのための電力が大きな負担となることは目に見えており、マイニングから離脱する人も多く出てくることが予想されます。
一旦投げ売りが始まれば、これまで飛躍的に価格を上げてきた分、急落することもまったく不思議ではありません。
また、中国国営の電力会社が中国全域に対して仮想通貨マイニングの閉鎖を要求しており、この規制が今後非常に大きな影響を与えることが予想されます。
ビットコイン(BTC)の今後まとめ
今回はビットコインの今後の見通しについて、過去の価格チャートも参考にしながら解説しました。
直近では下げているビットコインですが、長期的に見ればいまだ大きな上昇トレンドのなかにいます。
今後再び上がるのか、それともこのまま下げ続けるのか。
電力の問題をはじめ、まだまだ資産としての安全性に不確定要素の多いビットコインですが、決してギャンブル的になることなく、ぜひ投資という目線で向き合っていきましょう。