借金を減らす方法は、債務整理などの4種類です。
状況にあわせて適切な判断をすれば、より効率的に借金を減らせるので、早めにチェックしておくことが重要です。
この記事では、借金を減らす方法や借金が減らない要因などを解説します。
借金を減らす方法として効果的とされる、債務整理の仕組み・からくりについてもわかりやすくまとめました。
借金が減らない状態が続くリスクもお伝えするので、返済でお悩みの方は、ぜひお役立てくださいね。
- 借金が減らない場合、金利が高いなど、5つの要因が考えられる
- 借金が減らない状態が続くと、さらなる状況の悪化を招くリスクがある
- 借金を減らす方法は、債務整理など4種類に分けられる
- 借金問題を効率的に改善するには借金問題のプロである法律事務所に相談するのがおすすめ
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目次
借金が減らない原因は?
借金が減らない原因は、以下の5つです。
- 金利が高い
- 毎月の返済額が少ない
- リボ払いを使っている
- 色んな貸金業者から借金・自転車操業している
- 遅延損害金を払っている
少しでも早く返済できるよう、上記の借金が減らない原因をチェックしておきましょう。
➀金利が高い
金利が高いと元本がなかなか減らないので、借金が減りづらくなります。
例えば、金利15%で100万円の借金をした場合、初月の金利返済額は約12,329円です。
利息 = 元金 × 金利 ÷ 365日 × 借り入れ日数
例)12,329 ≒ 100万円 × 0.15 ÷ 365×30
上記の場合、月に3万円を返すと、元金は17,671円減ります。
その一方、金利18%で100万円の借金をした場合、初月の金利返済額は14,795円に。
利息 = 元金 × 金利 ÷ 365日 × 借り入れ日数
例)14,795 ≒ 100万円 × 0.18 ÷ 365 × 30
金利18%の場合、月に3万円を返しても、元金は15,205円しか減りません。
このように金利が高いと元金がなかなか減らず、借金が減りづらくなります。
➁毎月の返済額が少ない
毎月の返済額が少ないと元金がなかなか減らないため、借金が減らない原因となります。
例えば、毎月の返済額が3万円とし、そのうち1万円が金利にあてられている場合、元金が減るのは2万円分です。
しかし、毎月の返済額を2万円に抑えた場合、元金は1万円しか減りません。
このような状態になると、借金を返しきるまでに時間がかかり、借金が減らないと感じやすいです。
➂リボ払いを使っている
リボ払いを使っていると、借金の額が増えやすいため、なかなか減らないと感じやすくなります。
リボ払いとは、支払額を固定して支払回数で調節する支払方法のこと。
毎月の支払額は一定なので、借金の総額が増えていることを実感しづらく、支払総額が増えやすいです。
このような理由から、リボ払いは借金が減らない要因になるケースがあります。
➃色々な貸金業者から借金・自転車操業している
色んな貸金業者から借りていると、金利が高く設定されやすいため、借金が減りにくくなります。
借金時の金利は、借入金額が大きいほど金利が低くなりやすいです。
そのため少額を複数社から借りていると、金利が高くなる傾向が。
先述の通り、金利が高くなると元金がなかなか減らないので、借金の完済が遅くなりがちに。
また、借入れと返済を慢性的に続ける自転車操業は、金利の支払いに苦しむなど、借金の返済が困難になりやすいです。
これらの理由から、色んな貸金業者から借金をしていたり、自転車操業をしていたりすると、借金が減りづらくなります。
➄遅延損害金を払っている
遅延損害金を払っていると借金が減りづらい理由は、通常の金利よりも高く設定されることが多いからです。
遅延損害金は20%ほどに設定されているケースが多いと言われています。
なお、通常の借入れ時の場合、18%ほどの金利に設定されているケースが多いです。
そのため、遅延損害金を払っていると元金を減らしづらくなり、なかなか借金が減らない状態に陥りやすくなります。
借金が減らない状態の危険性・リスクとは
借金が減らない状態の危険性は、以下の2点です。
- 利息を払い続けないといけない
- 借金への危機感が薄れやすい
いち早く完済するため、借金が減らない状態のリスクをおさえておきましょう。
危険性➀利息を払い続けないといけない
借金が減らないと利息を払い続けなくてはならず、支払負担が大きくなりやすいです。
さらに、借金が減らないことに対し、ストレスが溜まりやすい点もデメリット。
滞納が続けばブラックリストに載ってしまう恐れもあります。
このように利息に関する危険性が多くなる点が、借金が減らない状態のリスクです。
危険性➁借金への危機感が薄れやすい
借金への危機感が薄れると、気軽にお金を借りやすくなる恐れがあります。
そのため、気付けいた時には返しきれないほどの借金を抱えてしまう恐れも…。
借金をすることが当然のようになると、長期的に借金を抱え抜け出せない可能性が高まります。
このように借金が減らない状態が続くと、危機感が薄れやすくなるというリスクがあります。
借金を減らす方法
借金を減らす方法は、以下の4種類です。
- 債務整理
- 返済額の増額
- おまとめローンへの切り替え
- 節約・公的制度の活用
支払い負担を軽減するため、上記4つの借金を減らす方法をチェックしておきましょう。
債務整理
債務整理は法律を守りつつ借金を減らしたり、免除してもらったりするための手続きのことです。
債務整理は、大きく以下の3種類にわけられます。
- 任意整理
借入先に交渉し、利息を減らす手続き - 個人再生
裁判所を介し、借金の額を減らす手続き - 自己破産
裁判所を介し、借金の全てを免除する手続き
上記3つの債務整理については、後ほど詳しく解説します。
先にご覧になりたい場合は、以下のジャンプリンクからどうぞ。
返済額の増額
返済額を増やせば、借金を減らしやすくなります。
返済額の増額方法は、大きくわけて以下の2種類です。
- 毎月の返済額の増額
給料アップなど、継続的に収入が上がる場合などに効果的です。 - 繰上返済
毎月の支払いとは別で、追加で借金を返す方法。
賞与が入ったなど、単発でお金を得た際などに効果的です。
返済額を増やせば元本を早く減らせるので、借金を減らしやすくなります。
ただし、生活に必要なお金が枯渇してしまわないよう注意が必要です。
おまとめローンへの切り替え
おまとめローンとは、複数社からの借金を1社にまとめて金利を下げることで、借金を減らす方法です。
例えば、金利18.0%で3社から40万円ずつ借金していたとします。
この借金を1社にまとめ、金利を15.0%にしてもらえると、返済額を減らせます。
このようにして借金を減らす方法が、おまとめローンです。
ただし、おまとめローンにはデメリットもあります。
おまとめローンのメリット・デメリットは、以下をご覧ください。
- メリット
・金利が抑えられる可能性がある
・支払日など、返済の管理がしやすくなる - デメリット
・状況によっては金利が低くならないことがある
・金利が下がったことにより、毎回の支払額を減らすと、返済総額が増えてしまう
上記のように、おまとめローンにはデメリットもあります。
場合によっては状況が悪化するため、要注意です。
節約・公的制度の活用
節約をしたり、公的制度を活用したりすることで借金を減らせるケースがあります。
節約・公的制度の活用の一例は、以下をご覧ください。
- 節約
・自炊する
・無駄な保険を解約する
・格安スマホに切り替えるなど - 公的制度
・生活福祉資金貸付制度
・住居確保給付金
・医療費の一部負担金減免制度
状況に応じて節約や公的制度を活用すれば、借金を減らす方法としての効果を期待できます。
債務整理で借金を減らす仕組み・からくり
債務整理で借金を減らす仕組みは、以下の3種類に分けられます。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
ここでは上記3つのからくりに加え、「どんな人に債務整理がおすすめなのか」について、解説します。
➀任意整理
任意整理とは、裁判所を通さず直接借入れ先に交渉し、借金を減らす方法のこと。
お金を借りた人の支払い能力などに応じて支払方法の変更や金利の軽減などをしてもらい、借金を減らす方法が任意整理です。
借金を減らす方法として任意整理が選ばれる主なケースは、以下をご覧ください。
- 借金総額が比較的少額(300万円以下など)
- 自己破産ができない(保証人がいるなど)
任意整理のメリット・デメリット
任意整理のメリット・デメリットは、以下の通りです。
- メリット
・取り立てが停止される(弁護士に依頼した場合)
・利息の免除、元本の分割払いが認められる可能性がある
・任意整理をする借入先を自分で選べる(親族などへの借金のみなど、一部を除くことができる)
・就ける職種に制限がかからない - デメリット
・ブラックリスト入りし、新規の借入れが困難になる
・元金の減額は期待できない
任意整理は個人再生などに比べ、手続きの自由度が高い点がメリットです。
しかし、基本的に利息の減額のみしか期待できません。
任意整理のメリット・デメリットをおさえて、良い選択につなげましょう。
➁個人再生
個人再生とは、裁判所を通した法的な手続きによって借金を減らす方法です。
収入の安定性・継続性が認められた場合、基本的に3年間の返済計画に従うことで借金を減らす方法が個人再生。
個人再生は自己破産のように、借金が免除されるわけではない点をおさえておきましょう。
個人再生のメリット・デメリット
個人再生のメリット・デメリットは、以下の通りです。
- メリット
・取り立てが停止される(弁護士に依頼した場合)
・任意整理よりも多くの借金減額が見込める
・就ける職種に制限がかからない
・借金した理由がギャンブル・浪費でも手続きできる(自己破産は不可)
・家を手放さなくていい - デメリット
・全ての借入先を対象にしなければならない
・ブラックリスト入りし、新規の借入れが困難になる
・一定期間、官報に掲載される
・任意整理よりも手間暇がかかる
個人再生は、任意整理よりもたくさんの借金減額を見込めます。
自己破産のように職種制限がなく、家を手放さなくていい点もメリットです。
その一方で、全債権者を対象にする必要があったり、官報に掲載されたりするデメリットもある点をおさえておきましょう。
③自己破産
自己破産は裁判所への手続きにより、全ての借金をなくす方法です。
借金を返さなくてよくなりますが、その分デメリットも大きいので要注意。
状況を悪化させないよう、次の見出しで自己破産のメリット・デメリットをお伝えします。
自己破産のメリット・デメリット
自己破産のメリット・デメリットは、以下の通りです。
- メリット
・全ての借金がなくなる
・生活に最低限必要なお金・物は残せる(現金99万円・預貯金20万円など) - デメリット
・ブラックリスト入りし、新規の借入れが困難になる
・一定期間、官報に掲載される
・就ける職種に制限がかかる
・時価20万円を超える財産は処分しないといけない
自己破産は借金の全てをなくせますが、職種制限や財産の処分など、デメリットも多いです。
そのため、借金を減らす方法の最終手段が自己破産と考えておくと良いでしょう。
複雑な債務整理はプロに相談するのが確実!
債務整理を行う場合、どの方法がベストかは一人ひとり異なります。
手続きをしようにも、一般の方が行うにはかなり難易度が高い作業。
少しでも不安を感じる方は、専門知識のあるプロに相談するのが確実です。
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債務整理で借金が減らせる可能性が高い人
借金が減らせる手段として債務整理が効果的な可能性が高い人の特徴は以下の通りです。
- 借金が年収の1/3以上ある人
- 借金を滞納している人・滞納しそうな人
- 多重債務状態の人
- 借金を返すために借金をしようとしている人
債務整理は借金が膨らんできた方や、返済に苦しんでいる方におすすめです。
返済額の増額や節約などで対応できなくなった方は、債務整理を検討されると良いでしょう。
借金を減らす方法まとめ!
最後に、借金を減らす方法について、まとめておきますね。
- 借金が減らない場合、金利が高いなど、5つの要因が考えられる
- 借金が減らない状態が続くと、さらなる状況の悪化を招くリスクがある
- 借金を減らす方法は、債務整理など4種類に分けられる
- 借金問題を効率的に改善するには借金問題のプロである法律事務所に相談するのがおすすめ
- 借金問題のプロである法律事務所に相談するのが効果的
- 街の灯法律事務所 ならスマホで簡単に無料相談できる!
借金を減らす方法を知らないままだと、適切な判断が下せず、深刻な状況を招いてしまう恐れがあります。
こういったことにならないよう、早めに対策を練ることが重要です。
また、借金を減らす方法を検討する際には、専門家の力を借りることも大切。
豊富な知識と経験を活かし、あなた一人では思いつかなかった対処法を提案してくれる可能性が高いです。
借金を減らす方法でお困りの方は、街の灯法律事務所 などの専門家に無料相談し、ベストな判断をしてくださいね。